2021年7月3日、山から土砂が押し寄せて、私たちの数え切れないほどの大切なものを、あっという間に奪っていった。
私たちはただ、頭の上に危険な盛り土があることも知らされず、その下で穏やかに暮らしていた。昨日と同じ明日が、二度と来ることがないなんて思いもせずに。
私たちは羊のように静かに、群れの中で暮らしていた。 しかし、数多くの大切なものを奪われた今、気が付いた。
“私たちはいつまでも、おとなしい羊のままでいてはいけない”と。
誰ともなく群れを離れ、私たちは声をあげた。
突然奪われた穏やかな日常と私たちの伊豆山を取り戻すために。
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