① 2021/07/09 09:08 難波副知事指示⇒熱海土木職員への現地調査指示メール
発災から6日後の7月9日
土採取規制条例、都市計画法、宅地造成等制区法を所管する課へ、宅地造成部からの水の流入が無いか否か調査する旨、指示が出された。
② これに対する返信メール。
メールで下記の情報は非常に重要な意味を示す。
(2)一部土砂の堆積により写真⑤の付近で雨水の一部が流出している可能性がある。※ただし⑥で排水が合流している様子があり、完全に閉塞しているわけではない。
側溝内部に土砂が堆積している。
完全に閉塞している訳ではない → 完全ではないが閉塞している。
故に、これは隣接する宅地造成の排水施設が機能不全を起こしている報告と受け取れる。
ここで、流域を赤い範囲と判断したのは、⑪~⑫の間が点線となっている事にある。
※実際の流域は30ヘクタール以上となっていた。
排水施設は⑭方向から青い線に沿ってつながっているが、点線の範囲が土砂に埋もれ現地では確認出来ない状況になっている。その為、発災直後の現地踏査結果では流域が赤い範囲と認識し、更に地形データから断面を作成し流入は限定的と判断したと思われる。
この速報がどの様な公式発表になったかと言うと、2021年7月16日の現地調査結果では、
『2 調査結果の内容と調査結果の概要』
7月 9日:静岡県:崩壊地への雨水の流入は見られない。いわゆる流域変更は見られない
7月12日:熱海市:崩壊地への雨水の流入は見られない
『3 調査結果と評価』
・・・崩壊地への雨水の流入は見られない。
これらの水路から雨水があふれて崩壊地に流れ込む可能性は否定できないが、調査日ではその形跡は見られない。』
彼らが見てきたのは、水路が閉塞している状況と、水が溢れていた痕跡。
これが上記のような報告となている。
これが正しい情報と言えるのか静岡県に問いたい。
彼らが実際に見てきた写真を「9現地踏査結果」にて取り纏める。
※印影はカットしています。